『上手く』生きたいなら別の本を、『ご機嫌に』生きたいなら、この本を
モーニング公式サイトより引用
もうね、この作品と出会って…『ご機嫌』です。
読んで欲しい読んで欲しい読んで欲しい読んで欲しい読んで欲しいあーー読んで欲しい
ブログで内容などを紹介しようとしてるのに読んで欲しいという強い気持ちがでてしまいました。
あくまでも参考情報です、ご注意ください
ネタバレなど含みます、完全なる個人の見解です
関係者の皆様画像使用に問題があるようでしたら連絡いただければ即刻消去いたします
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登場人物
巫 マリオ:JKの主人公、頭は悪くない、どこにでもいる普通のJK
サルトルさん:犬、日本語喋る犬、機械の腕がついたイルカに脳移植されたサルトル、けど犬
巫 ミキオ:マリオの兄、自称プロゲーマー、弱小ゲーマー、現状打破夢見る
森中じょうろ:24歳童顔ロリ舌足らず、ミキオLOVE、水道局勤務
ひろやローカーボ(豊水博也):マリオのお母さんの位置を狙ってる男
巫 イクオ:巫家の大黒柱、漫画家、ロリに極振りしたエロ漫画家
ジャン=ポール・サルトルを紹介、実在していました。
ジャン=ポール・シャルル・エマール・サルトル
1905年フランスで生誕~1980年没 74歳だった
フランスの哲学者、小説家、劇作家
右目に強度の斜視
1973年には左目を失明
自分の意志でノーベル賞を拒否した最初の人物
思想:『実存は本質に先立つ』『人間は自由という刑に処せられている』
wikipediaより引用
凄く昔の人かと思ったら結構最近の人なんすね。
難しいことを書いたりしてるって事は分かりました。難しいことは分かんないっす。
けど作品の中でも難しいこと言ってますが、なぜか染みるんですよね。犬が言ってるからですかね。
マリオが進路の事で先生になんか言われて悩んで土手にいたら、犬が川に浮いてるので
死んでると思い、埋葬してあげようとしたら喋りだしました。『寒い』と
喋る犬にビックリしたマリオは持っていたハサミで刺そうとします。
ここでサルトル一発目の御言葉『暴力の行使は最大限の思慮のもと行われるべきだと私は思う』
意味わかんないすけど、マリオは分かって今がその時だと言って刺そうとします。
そうすると、サルトルさんが地団駄踏んで殺さないでくださいよーと叫びます。
落ち着いた二人はどういう状況か確認しあいます。
ここで自分の好きな会話始まりました。
サルトル『ここは…パリまで歩いて帰れる場所かい?』
マリオ『無理っす、ここ川崎なんで』
サルトル『遠くに来たもんだね……』
好きっすこのシーン。
この後は、巫家に連れてってもらい、ビール飲んでくつろいじゃってますw
現代を理解していなさそうで理解しまくって時代を掴みまくってるサルトルさんとJKの物語です。
まとめれる?
喋る犬を受け入れる巫家。脳を犬に移植されたことを受け入れるサルトル。
世の理不尽を受け入れて、どう楽しく生き抜くか。そこにサルトルさんの哲学というスパイスを散りばめた内容が、悲しいし辛いことも描かれているんですが、最後はほっこり笑顔に持っていってくれるんスよね。実家の家業が、ロリに極振りした同人作品で飯食ってるって思春期の女子高生が言えないけど、それを受け入れつつ前を向いてるから言えるんっスね。頭が下がります。中年漫画好きはタイトルだけだと何だかよく分からず見ようとしないかもしれませんが、そんな中年漫画好きこそ見て欲しい作品っスね。体育会系なバブルから今の時代まで生き抜いてきた中年に刺さる言葉をサルトルさんからいただけるっス。久々の良作に会えたっス。
早く全人類に読んで欲しいっすね。
こちらからは以上です。