
【関係者の皆様へ】 本記事は一介のファンによる考察(妄想)記事です。作品の核心に触れるネタバレを含みますのでご注意ください。なお、内容に問題がある場合は、ご連絡いただければ直ちに対処・削除いたします。
はじめに:世界が壊れる音がした
『ラグナクリムゾン』最新展開、読みましたか? 正直、震えが止まりません。
これまで「太陽神教の強いおじいちゃん」だと思っていたリ・ハクレン。 彼が戦場に介入した瞬間、この漫画のパワーバランスにおける「常識」が音を立てて崩れ去りました。
「爪牙の血族 第二位階」
それが彼の真の肩書きでした。 しかも、ただの幹部ではありません。「王」であるバグラムを一方的に蹂躙し、ザッハーに謝罪(サーセン)までさせるという、異常事態。
今回は、判明したばかりの彼の「理不尽すぎる強さ」と、以前から私が提唱していた「ボケ老人=演技説」がどう繋がっていくのか、都市伝説的な視点も交えて徹底考察します。
1. 作品紹介:『ラグナクリムゾン』とは?
まだ未読の方のために、この絶望的な世界観を少しだけ整理します。
- 作品名: ラグナクリムゾン 作者: 小林 大樹(こばやし だいき) 出版社: スクウェア・エニックス 掲載誌: 月刊ガンガンJOKER
- 概要: 人類を捕食する「竜」と、極限の力でそれに抗う「狩竜人」の戦いを描くダークファンタジー。
- 絶望の構造: 竜には「階級(ランク)」があり、上位竜、特に「血族の王」は災害そのもの。人類の兵器も魔法も通用しない「理(ことわり)」の外にいる存在です。
- 今回の焦点: そんな「王(咆哮の王バグラム)」が、一人の剣士にボコボコにされるという、天地がひっくり返る事件が発生しました。
2. 人物紹介:リ・ハクレン(爪牙の血族 第二位階)
今回、ベールを脱いだ彼のスペックを整理しましょう。資料から読み取れる事実は、まさに「生きたオーパーツ」です。
- 真の正体: 爪牙の王ギルゼアに選ばれた「第二位階」。ただし、組織への忠誠心はなく、あくまで「個」として武を極める求道者。
- 異名: 不老剣士。70年前から咆哮の王と因縁があるが、容姿は若いままで、技量は当時より進化している。
- ギルゼアの評価: 「この世で唯一、我輩から一本取れる男」。あの最強のギルゼアが認める、唯一の例外。
- 性格: 敵である王に対しても「飄々」としており、脱力しきっている。
3. 「理(ことわり)」を斬る剣:なぜ魔法が通じないのか?
ハクレンの強さは、単に「剣が速い」という次元ではありません。 彼は、物理法則や概念そのものを斬っています。
① 概念斬り(言葉を斬る)
咆哮の王バグラムの最強能力は「言霊(ことだま)」による現実改変です。「止まれ」「死ね」と言えば、相手は止まり、死ぬ。 しかし、ハクレンはその「命令(コマンド)」自体を剣で斬り裂きました。 「死ね」という言葉が物理的に両断されるシーン……あれは鳥肌モノです。
② 魔法斬り(黒い月を斬る)
重力魔法や防御壁、さらには「黒い月(暗黒球体)」さえも、ただの物体のように切り刻む。 「形なきものを斬る 幽爪・寂滅(ゆうそう・じゃくめつ)」 これこそが、彼が到達した「魔法というチートに対する、物理というバグ回答」です。
4. 【考察更新】「ボケ老人」は、最強に至るための「システム要件」だった?
以前、私は彼について「知りすぎたが故にボケたふりをしている(能ある鷹は爪を隠す)」という仮説を立てました。 今回の「爪牙の介入」で、その説は確信へと変わりましたが、少しニュアンスの修正が必要です。
資料にある彼の技術「究極の無拍子(ノービート)」に注目してください。
行動を起こす際の「起こり(予備動作や気配)」が一切ない。 脳が「攻撃」として認識できない。
これを行うためには、思考や殺気といった「ノイズ」を完全に遮断する必要があります。 つまり、普段のあの「あけっぴろげで、どこか抜けている性格」こそが、常に「無」の状態を維持するための精神的な構え(アイドリング状態)なのではないでしょうか。
彼は「ボケている」のでも「演技している」のでもなく、「人間的な思考を捨てて、純粋な『現象』になろうとしている」。 そう考えると、弟子の名前を忘れるのも、彼にとっては「強さの代償としてのデフラグ(メモリ整理)」なのかもしれません。
5. 『SAKAMOTO DAYS』の篁(タカムラ)さんとのシンクロニシティ
この「わけのわからない強さ」を見て、多くの読者が彼を連想したはずです。 そう、『SAKAMOTO DAYS』の篁(タカムラ)さんです。
- 篁さん: ブツブツと独り言を言いながら、ビルを切断する。
- ハクレン: ニコニコと軽口を叩きながら、重力魔法を切断する。
両者に共通するのは、「意思疎通が成立しない恐怖」と「老いを超越した殺傷能力」です。 しかし、ハクレンにはそこに「美学」があります。 咆哮の血族が「人間玉(人間を圧縮した肉団子)」という醜悪な戦術を使った際、彼は美しい剣技でそれを圧倒しました。
「醜い怪物 vs 美しい剣士」 この対比こそが、ハクレンというキャラクターのエッジ(尖り)です。彼はただ強いだけでなく、「在り方として美しい」。だからこそ、都市伝説好きの私の心に刺さるのです。
結論:王を「獲物」に変えた男
第89話で描かれたのは、捕食者(王)が被食者へと転落する瞬間でした。 「王……サーセン」 あのプライドの高いザッハーに、あんな情けない言葉を吐かせることができるのは、世界広しといえどリ・ハクレンだけでしょう。
彼の介入は、物語のパワーバランスを崩壊させました。 「人間(厳密には血族だが組織外)が、単独で王を殺しうる」 この事実は、ラグナたちにとっても希望であり、同時に「ギルゼアという頂点の怪物」の底知れなさを浮き彫りにします。
今後、彼が「ボケたふり」をやめて本気で語り出す時が来るのか。 それとも、最後まで「飄々とした不老剣士」として、ある日ふらっと消えてしまうのか。
彼の一挙手一投足(ただし予備動作なし)から、もう目が離せません。
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【引用・参考】 本記事は、以下の作品の情報を基に作成しています。
『ラグナクリムゾン』
- 著 者: 小林 大樹
- 発行所: 株式会社スクウェア・エニックス
- 権利元: © Daiki Kobayashi/SQUARE ENIX
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