堂原智太(どうばらともた)35歳が17年ぶりに会った(ろくに話したことは無い同級生)、葉山美央(はやまみお)35歳に会っての第一声が
『私の息子が異世界転生したっぽい』から始まる
あくまでも参考情報です、ご注意ください
ネタバレなど含みます、完全なる個人の見解です
関係者の皆様画像使用に問題があるようでしたら連絡いただければ即刻消去いたします
毎日、スマホの中とはいえ異世界転生し続けているトラベラーの自分にとって、こんなにワクワクする第一声あるものかw
しかも17年ぶりに女性から連絡来て異世界転生のキーワード言われたらって考えると凄いっすよね、全知能を使って答えたいっす
葉山はクラスカースト上位、堂原はカースト最下位圏外、そりゃテンションマックスになりますわな。
しかしながら、一気にテンションは下がります。
『私の息子3カ月前に車に轢かれて死んだの』
えッ!ですよね、いきなりそんなこと言われても…続けて葉山が言います。
『でも私は死んだんじゃなくて異世界転生ってやつだと思ってる』
『うちの子あんまり友だちいなくてさ、誰に似たんだかおとなしくてさ、いつも本読んでるような子で、ラノベ?とかアニメとかそういうの大好きだったの』
葉山は続けます、遺品を整理していたら、異世界で生活とか、転生したらこうだったなどたくさんあったと
読書とかしたことないけど、人生初ってくらい片っ端から息子の本を読んでみたと
全部読んでみて分かったと
『わかったんだ、息子は異世界転生したんだって、あんたに聞きたいのは息子を異世界から呼び戻すか、私があっちに行く方法。私の知り合いにオタクいなくてそれであんたのこと思い出したの』
堂原は思います。
『この人は…息子さんを突然失って…悲しみを受け止めきれなくて…現実と虚構の区別がつかなくておかしくなっちゃたんだ……』
うーむ、悲しいですよね。生きていて欲しい気持ちも分かる、けど前を向いて欲しい気持ちもある。
俺も耐えられないかも、最愛の息子が死んだら葉山と同じになっちゃうよ
自分は前を向いていくしかないと思うように考えたいです。実際その立場にならないと分かりませんが…
この相談されても困っちゃうよな
ちょっと可哀そうに葉山を思っていた堂原にこう言います
『お前いま私の頭がイカれてるって思ってるだろ。』
こっから怒涛の展開です。笑いだけじゃなくて、心をえぐられたりします。
名作です。
かねもとさん天才です。
ガチバチハマり確定です。
ぜひ、世界中の人類が読んで欲しいですね。
かねもとさんが作画も書いていた作品ですが、今は原作:かねもとさん 作画:シバタヒカリさんで週刊スピリッツで連載中です。
かねもとさんプロフィール
デビュー作:伝説のお母さん
デビュー作の伝説のお母さんがTVドラマ化!凄い
シバタヒカリさんプロフィール
デビュー作:5分間のサムウェア
代表作:だから私はメイクする(原案:劇団雌猫)
だから私はメイクするがTVドラマ化!凄い
かねもとさんの絵も好きですが、シバタさんの絵も好きです。
【キリンさんが好きです。でも、ゾウさんの方がもっと好きです】風に書いてすみません。
偉そうですが、このお二人が出会ってくれて良かった良かった。
まとめれる?
毎日、スマホの中ではありますが、異世界転生しているトラベラーから言わせてもらうと
葉山の息子が異世界転生本当にしているかどうかは分かりませんが、異世界転生している側ではなくて、残された側の葛藤や生き方を考えさせられるっスね、こういう視点での異世界転生作品は無かったと思います。異世界転生して、チートだ、討伐だ、魔法だ、スキルだ、ステータスだ、うんぬんかんぬんは一切出てきません。ですので異世界転生ものでよくある、弱者が強者を倒してスッキリ感はないですが、なんでかたまらなく続きが読みたい作品です。現実に近いからですかね。絶対に異世界転生など無いと頭では分かっていても、もしかしたら…とはどこかでみんな思っている所をくすぐられるっス。だって、死んだら転生なら、もしかしたらいままで文明ができてから死んだ人達はみんな転生しているんじゃ……と思っているのは自分だけではないはずっス。そこをコチョコチョくすぐられて笑い出しちゃう作品っス。
これからドンドン異世界転生されて残された側の作品が書かれていくでしょうね。
お願いします、読者としては裏切られるのが最高の瞬間なので、息子が本当に転生していたら昇天ものの結末っスねw
堂原、葉山、息子の異世界での生活とか想像しただけでたまらないっスw
こちらからは以上です。