内容を調べずに表紙買い&タイトル買いをする自分なら、今回の葬送のフリーレンは買っていませんでした。
なんかピンっとこなかったんですよねw 偉そうですね、申し訳ございません。。
知ってはいたんですが見てなかったんですよね。
エルフの少女が主役なの?葬送って何?魔法使いか…どうせチートで圧倒していって魔王倒すだけのいつもの異世界系かなとw
本当に失礼しました。オッサンのダメな所が出ました。
いつもと違うのを拒否するという……見慣れたモノしか読まない…最近の若い子は何考えてるか分からないから嫌的な。
ひとつだけ言わせて下さい、超絶面白くて全巻買いしました!コミックで!
では、心にユーモアを持って読み進んでいただけると幸いです
あくまでも参考情報です、ご注意ください
ネタバレなど含みます、完全なる個人の見解です
関係者の皆様画像使用に問題があるようでしたら連絡いただければ即刻消去いたします

いままで無かった後日譚異世界冒険マンガ
簡単にあらすじを
- <<勇者ヒンメル、戦士アイゼン、僧侶ハイター、魔法使いフリーレン>>の魔王を倒した後の後日譚
- 10年間の冒険が終わった後から始まる
- 50年に一度の流星群を見ながら4人で冒険のクソみたいな思い出を語り合う
- また50年後にもっと綺麗に見える場所で見ようと約束する
- エルフのフリーレンは悠久の時を生きる種族
- 50年など些細な事、ましてや10年など一瞬
- そして50年後流星群を思い出しヒンメルに渡していたものをもらいにヒンメルの住む街を訪ねる
今までのマンガですと魔王を倒すまでが話の本筋ですが、倒し終わってからです。
魔王を倒してる所など一切ありません。(今後出てくるのかもしれませんが)
いきなり魔王討伐後の王都へ帰る馬車の中から始まります、新鮮ですよね。
多少なりとも倒す描写があったのが今までのマンガ、新鮮な裏切りで読者を引きずり込むのがうまいですね。
藤田和日郎先生みたい。
裏切りって良いですよね、マンガ読んでても何となくこうなるだろうなと先読みして見てるんですけど、自分が思ってた先と違うと、ドンドンのめりこまされていく感じ◎最高です。
王様に謁見後、およそ魔王を倒した勇者一行とは思えない出来事を思い出しながら語らう。
クソみたいな思い出だけどどれも大切。4人だけの大切な大切な思い出。
二日酔いで動けない奴がいたり、ミミック食べられたり等々。その時は笑えないけど後から笑い話にできるって良いですよね。
現実でも大変な思いを共有した仲間とは一生思い出して笑えますもんね。
仕事で舌打ちされたり、邪魔者扱いされたり、意味なく何時間も待たされたりした仲間とは今も海賊飲みの肴にその話を笑っています。何十回も話しているけど毎回笑えるんですよねw
そうそう、一話でいきなり勇者ヒンメル死にます。50年後に4人で会って思い出を噛みしめて死にます。たぶん老衰。
ヒンメルの葬儀でフリーレンにとってはたった10年の旅を思い返し涙します。
その時初めて気づきます、ヒンメルの事をあんまり知らないという事を。
しかし10年の旅の中でフリーレンにはたくさんのヒンメル達との思い出があります。
その思い出を抱きながら、人間の事をもっと知る旅に出る。ヒンメルが人間の事をもっと知ろうと気付かせてくれた。
とてつもなく長いエルフの寿命の中、『知る』を教えてくれた仲間達を思い出しながら話は進みます。
良い話ですね。ジーンです。
ヒンメルの死からさらに20年後から2話が始まります。
過去と現在をリンクさせながら話が進んでいくのがたまらなく面白いんです。

過ごした時間の感じ方は違うが経験は一緒
エルフと人間では10年の時間の感じ方が違うんですよ。悠久のエルフと有限の人間。
相容れない種族でも過ごした時間の感覚が違おうとも過ごした時間で起こった出来事は同じ。
目的は魔王ですが、魔王を倒すまでの旅が全てであったと教えてくれています。魔王を倒すなんて二の次みたいな。
なんか涙出てきた。
過程が大事なんですよね、何事も。
そりゃ結果も大事ですが、仲間との冒険のクソみたいな思い出が重要なんだよ!失敗でも成功でも同じ時間を過ごした事が一番大事なんだ!と思わせてくれます。
ダイの大冒険の終盤のポップを思い出します。
ヒンメルの死後に、フェルンやシュタルクやザインと出会い、魂の眠る地で死者と話せると聞いたフリーレン一行は、ヒンメルと会話するのを目標にして旅をします。
この旅でも過程を大事に寄り道したり出会ったり別れたりしながらゆる~く進んでいきます。
過程を大事に、まるで目標達成できなくてもいいような旅の仕方をしています。
ただ、エルフと人間では時間のスピードが違うということ。

最後には必ず笑いでほっこり締める
旅をしながらしんみりとヒンメル達との思い出を思い返して涙する様なそんな話ではありません。
必ず笑いをはさむんです!絶妙のタイミングで、しんみりしそうな時に、良いこと言った後などに。
フリーレンはサバサバ性格ですが、どうにもならない事などが発生して悲しくなりそうでもオチに笑いをくれるので嫌な気分のまま終わることはないですね。
どんな時も笑いを。
シュガーってマンガの火の玉欣二の台詞を思い出します。
『ゆるくないときに、泣くヤツは三流、歯ぁ食いしばるヤツは二流だ。笑え、果てしなく。そいつが一流だ。』
悲しい事象でもヒンメルとの旅を思い出しほっこりさせる。いや~良いマンガだ。
教科書に載せたいくらいですね。
【まんが王国】★お得感No.1★国内最大級の電子コミックサイト

登場人物の力抜けた感
- フリーレン:勇者一行、1000年以上生きるエルフ、見た目は10代、くだらない魔法好き、宝箱は開けずにはいられない、早起きできない
- ヒンメル:魔王を倒した勇者、スケベ、寄り道大好き、どんなことも楽しむ、お人よし、各地に銅像作らせる、仲間が大切
- ハイター:勇者一行、なまぐさ坊主、お酒大好き、人格者、フェルンの師、僧侶
- アイゼン:勇者一行、エルフほどではないが長生きドワーフ、無骨で無口、ツッコミ役、最強の戦士
- フェルン:ハイターの弟子、ハイターの死後フリーレンに師事、魔法使い、更なる高みを見れる唯一の人間の魔法使い
- シュタルク:アイゼンの弟子、自信のない臆病者、誰からも好かれる、武の極みに近い最強の戦士
- ザイン:冒険者に憧れながらも兄の為と思い地元にとどまる、ハイターよりも凄い僧侶、ツッコミ役
- クラフト:エルフの武道僧、フリーレンより長生き、筋トレ大好き、フリーレン達が魔王を倒すはるか昔に世界を救った英雄、銅像が残っている
- フランメ:フリーレンの師、人間の魔法使い、最強、好きな魔法が可愛い
- ゼーリエ:いつから存在してるか分からないエルフ、大魔法使い、フランメの師、全ての魔法を知ってると言われている、見た目は10代
みんないい感じに急いでない感じでキャラが生きてるんですよ。
そうだ、このマンガは流れるスピードがゆっくりなんですね。
だから心地いいのか。

まとめ
教科書に載せてもらって老若男女に読んでほしいです。
家族で読んだ後にあーだこーだ話して欲しいです。有限の気持ち無限の気持ち。
毎週水曜日更新が待ち遠しいです。
良いマンガに出会えたわ。
こちらからは以上です。