
はじめに──バイブル考察、第3弾いくっす!
ども、バンブークエストっす。
前回の『うしおととら』考察、前々回の『からくりサーカス』考察、たくさん読んでいただいてありがとうございます。「もう……喰ったさ」と「あなたは……笑わない人だね」の余韻、まだ抜けてないっすよね? 俺もそうっす。
でも、待たせたな。
藤田和日郎先生から、ちょっとだけ離れます。
『SPRIGGAN』って聞いただけで、白飯3杯は食べれます!!!
> 「我々の残した遺産を、悪しき者より守れ」
このフレーズを聞いて鳥肌立った人、もうこの先読まなくていいっす。仲間っす。同志っす。手を取り合ってオーパーツを語りましょう。散っていったスプリガンたちに、献杯しましょう。
『うしおととら』が「妖怪×友情」の金字塔、『からくりサーカス』が「人形×宿命×笑い」の超大作なら、『SPRIGGAN』は「オーパーツ×軍事スリラー」の極北っす。たかしげ宙×皆川亮二の最強タッグが、90年代少年サンデーで爆発させた、漫画史に残るハードボイルド機巧活劇。
俺たち1980年代生まれのオカルト中毒者にとっての聖典、いや教典っす。ノストラダムスを信じ、MMRで「マジか!」と叫び、ムー大陸の存在を疑わなかった世代には、もうこれ以上ないバイブル。
行きますよ。今回もモリモリで。ハッキリ言います、これは大竹的にはバイブル①と②の隣に置きたい一作。覚悟してください。
⚠️ 関係者の皆様、なにか不都合な点などございましたらすぐにご連絡ください。当記事は即刻削除いたします。
第1章:作品概要──オーパーツ漫画の最高峰

1989年連載開始、うしおととら(1990年〜)と同時期、同じ少年サンデー。藤田和日郎×たかしげ宙×皆川亮二、サンデーが90年代に放った少年漫画の核兵器級三本柱っす。
ざっくりあらすじ
地球には、現代を遥かに上回る科学力を持つ超古代文明が存在した──。
その文明が遺した「オーパーツ(場違いな工芸品)」は、世界各地に眠っている。それを国家や軍に悪用させまいと回収・封印する民間組織、ARCAM(アーカム)。
その精鋭エージェントが「スプリガン」と呼ばれる工作員。
主人公・御神苗優(おみなえ ゆう)は、最年少にして最強クラスのスプリガン。通常の30倍の筋力を発揮するA.Mスーツと、オリハルコン製のコンバットナイフを武器に、米軍、ネオナチ、各国諜報機関、超能力者たちと戦う。
舞台はノアの方舟、聖杯、水晶髑髏、バベルの塔、ムー大陸──オーパーツ全部盛り。
少年漫画でこの題材、当時読んだガキの脳が焼き切れない訳がないっしょ?
第2章:藤田作品 vs スプリガン──サンデー三部作の俯瞰
うしとら、からくり、スプリガン、少年サンデーが90年代に放った3本の核兵器を比べてみるっす。

スプリガンが他2作と決定的に違うのは、「涙腺じゃなく、男のロマン中枢を破壊しに来る」作品だってこと。
藤田作品が「魂を揺さぶる」なら、スプリガンは「血を沸騰させる」。完全に別軸の頂点っす。
第3章:たかしげ宙×皆川亮二、最強タッグの正体
原作:たかしげ宙さん
軍事描写、各国の諜報機関、宗教史、超古代文明、すべてに異常な造詣を持つ原作者。
「これ本当に少年誌で連載していいの?」ってレベルのガチ軍事描写、ガチ宗教史描写、ガチオカルト描写を、少年漫画として成立させた怪物。
スプリガンの後は『ARMS』(皆川亮二と再タッグ、これも傑作)、『Dr.キリコ』など、ハードSF×軍事スリラーの系譜を築いてきた人。漫画原作者の中で、最も「資料に殴られて育った」タイプっす。
作画:皆川亮二さん
90年代を代表する超絶技巧の作画家。
- スピード線の鬼
- 銃器の構造描写、本物の資料を超える緻密さ
- アクションのコマ運び、完全に映画
- 美男美女の描き分け、神
漫画の作画で「こいつは別格」って言える数少ない人のひとり。
その後の作品も『ARMS』『ピースメーカー』『D-LIVE!!』『海王ダンテ』と、全部画力モンスター。
二人の化学反応
たかしげさんの重厚なシナリオを、皆川さんの映像級の作画が完璧に映像化する。
藤田先生が「魂の作画」なら、皆川先生は「映像の作画」。
『うしおととら』が「妖怪×友情」の頂点なら、『スプリガン』は「オーパーツ×軍事スリラー」の頂点。全く別軸でサンデーが取った天下っす。
わっちが、オーパーツという文字や、世の中には不思議なことがたくさんあるというのを習った漫画です。
ケツアルクアトルとか聞いたこともない文字でワクワクしたのを覚えています。
なんでか知りませんが、2巻しか持ってなかったのでw
第4章:登場人物紹介──スプリガンたちの濃さ、軍事漫画レベル
御神苗優(おみなえ ゆう)── 主人公、最年少スプリガン
高校1年生にして世界最強クラスのスプリガン。基本性格は明るく面倒見のいい少年だが、戦闘モードに入ると別人。
幼少期に米軍特殊部隊COSMOSに拉致され、人体実験で身体能力を強化された過去を持つ。武器はA.Mスーツとオリハルコン製ナイフ。
クラスメイトを爆弾ベストに使われたり、自分のせいで友人が死んだりと、少年漫画とは思えない重い因果を背負ってる。
それでも背筋を伸ばして戦う姿が、もう──カッコイイ。少年漫画主人公の硬派代表っす。
ジャン・ジャックモンド ── フランス人スプリガン、優の親友
優の親友であり、スプリガン最強格の一人。フランスの貴族出身。武器は火炎放射器と射撃技術。
人を笑わせる軽さと、戦士としての冷酷さを併せ持つ、典型的な「フランス男の魅力」キャラ。
ジャンが優の窮地に駆けつけるシーン、漫画屈指の「友よ」展開。いいぞ、もっとやれっす。
朧(おぼろ)── 中国系暗殺者、優の宿敵にして……
長い黒髪、白い肌、青白い妖気を纏う暗殺者。中国の暗殺者組織出身で、気を操る達人。
最初は敵として登場するんすが、徐々に優との関係が変化していく。朧の信念、強さ、そして孤独──彼の物語が、スプリガンの作品全体に陰影を与えてる。
「敵だけど敵じゃない」キャラの最高峰っす。朧好きと友達になりたい。
暁巌(あかつき いわお)── 日本人スプリガン、忍術使い
忍術系スプリガン。寡黙で渋い、The 男みたいなキャラ。
優のメンター的な役回りもしつつ、自分の流儀で動く孤高のスプリガン。渋すぎ。おっさんになるとこういうキャラに憧れがち。俺もな!
マクドガル大佐 ── 米軍COSMOSの超能力少年
見た目は子ども、肩書きは大佐、能力は超サイキックっていう設定が完全に狂ってるキャラ。
米軍特殊部隊COSMOSの超能力者で、優の宿命的な敵。「子どもの姿で人を殺す」っていう、少年漫画の禁忌に踏み込んだキャラクター。
このキャラ造形、たかしげ先生にしか出せないやつっす。
マリア・クレメンティ中佐 ── トライデント所属の女軍人
プロの軍人としての美しさを体現したキャラ。冷静沈着、敵ながら美しい敬意を持つ。
ファットマン&リトルボーイ
巨漢と小柄の暗殺コンビ。名前が原爆コードネームっていうたかしげ宙のセンス、これだけで天才確定。こういう細部のセンスがスプリガンを「大人の少年漫画」たらしめてる。
山本所長
ARCAM日本支部の所長。渋い、強い、頼れる大人。優の保護者的存在で、「いる時の安心感」が異常。
ボー・ブランシェ
ネオナチの大尉。第二次世界大戦末期のベルリン陥落を経験した男。スプリガンと幾度も対決する宿敵。こいつが出ると話が重くなるやつ。
第5章:特選エピソードBEST5──オーパーツ厳選
スプリガンは基本1〜2巻完結のエピソード形式。それぞれが映画化できるレベルの完成度。俺の独断と偏見で選ぶ、特選オーパーツ編BEST5!
第5位:水晶髑髏編
マヤ文明の水晶髑髏を巡る、ネオナチとの死闘。
ネオナチの暗殺者ハンスとの戦いで、優の冷徹な戦士の一面が露出する。
「ナイフ使いとしての御神苗優」を象徴するエピソード。皆川先生のナイフファイト作画、完全に映像。
第4位:バベルの塔編
人類が同じ言語を話していた時代を再現するオーパーツを巡る話。
言語が人類を分断したっていう旧約聖書の神話と、それを「逆転」させようとする組織の対決。
思想戦としての強度がエグい。たかしげ宙の真骨頂。少年漫画でやる題材か?ってツッコミ入るやつ。
第3位:忘却王国編(Netflix版最終話)
全ての記憶を奪う「楽園」を巡るエピソード。
「忘却こそ平和」という思想と、「記憶を持って生きる痛み」を選ぶ優の対比。
Netflix版アニメではここで一旦区切り。続編が見たい!ってなる完璧な引き。
第2位:聖杯編
キリストの聖杯を巡る、ネオナチ&ヒトラー復活計画との激突編。
スケールが映画。宗教、歴史、軍事、超古代文明、全部入り。
ボー・ブランシェの過去、ヒトラーの正体、少年漫画の枠を完全に超えた展開。
少年読者に「こんな話していいの?」って思わせる、たかしげ先生の悪い癖っす(褒めてる)。
第1位:ノアの方舟編(劇場版アニメの原作)
最強。文句なし。
トルコのアララト山中で発見されたノアの方舟。それは地球を再生する装置だった──。
人類の文明そのものを問い直すスケール、米軍COSMOSとの死闘、優の過去の回想、そして「リトルボーイ」という名の少年兵との対決。
1998年の大友克洋総監修・劇場版アニメは基本このエピソードベースで作られてる。
俺、初めて読んだ時に世界観に殴り殺されたっす。「漫画でこんなことやっていいの?」って、人生変わった。
人生のオールタイムベスト・エピソード3本に余裕で入るやつっす!!!!!!!!!
第6章:好きなスプリガン・エージェントランキングTOP7
第7位:マクドガル大佐
敵キャラなんすけど、この狂った設定の存在感でランクイン。彼の最期、忘れられない。
第6位:山本所長
「強い大人」の代名詞。スプリガンに山本所長がいる安心感、半端ない。こういう上司の下で働きたい人生だった。
第5位:マリア・クレメンティ中佐
敵キャラの女軍人として、矜持と美しさを兼ね備えた完璧キャラ。
第4位:暁巌
忍術スプリガン枠。渋い、強い、寡黙。男の理想。45歳の俺、暁巌になりたい。
第3位:ジャン・ジャックモンド
優の親友として、これ以上ない存在。フランス男のカッコよさ、ここに極まる。
ジャンと優の「相棒関係」、これがスプリガンの魅力の3割を占めてる。
第2位:朧
敵にして友、宿敵にして……っていうキャラの完成形。
朧の出てくる回、全部名作。スプリガンを「大人の漫画」たらしめてるのは、朧の存在が大きい。
第1位:御神苗優
主人公が1位。これ、当然っす。
少年なのに最強、強いのに優しい、優しいのに残酷、残酷なのに守る。この多層性が、御神苗優を90年代少年漫画の頂点に押し上げた。
A.Mスーツを纏ってナイフを構える優のシルエット、漫画史に残るアイコンっす。
第7章:オーパーツ実在ネタとの対比考察──本領発揮
ここからが今回の本番っす。
スプリガンが俺たちに刺さった理由、それは作中のオーパーツが「実在の都市伝説」と完全リンクしてたから。
オーパーツ・都市伝説好きの俺が、作中ネタ × 実在ネタを対比してみるっす。ここは最も書きたかった章っす。
ノアの方舟 × アララト山伝説
作中:トルコのアララト山で発見される。
実在のオカルト史:1949年から現在に至るまで、「アララト山でノアの方舟の残骸が見つかった」という報告が定期的に出る。米CIAが過去に偵察衛星画像を分析した記録もある(公式に解禁済み)。
スプリガンの「もし本当にあったら?」っていうIF設定、実在の伝承を1ミリも改変せずに使ってるんすよ。これがたかしげ宙先生の凄み。
水晶髑髏 × ミッチェル=ヘッジス・スカル
作中:マヤ文明の遺跡から発掘されたオーパーツ。
実在のオカルト史:1924年に英国の冒険家が「発見した」とされる水晶髑髏。マヤ/アステカ文明のものと信じられ、超能力を発揮するという伝説を持つ。インディ・ジョーンズ4作目の元ネタでもある。
ヒトラー復活 × ナチス残党伝説
作中:ネオナチ組織がヒトラー復活を画策。
実在のオカルト史:「ヒトラーは南米に逃亡した」「遺体はソ連が押収して隠蔽した」「遺伝子サンプルが残っている」──戦後80年経ったいまも、ヒトラーがらみの都市伝説は世界で生産され続けてる。
スプリガンはそれを少年漫画で大マジに描いた最初の作品っす。
超古代文明 × アトランティス/ムー大陸
作中:地球には現代以上の文明が存在した。
実在のオカルト史:プラトンの『ティマイオス』『クリティアス』に書かれたアトランティス、19世紀のジェイムズ・チャーチワードが提唱したムー大陸──超古代文明説は、人類の集合的浪漫として2000年以上語り継がれてる。
結論:スプリガンは「オーパーツ・都市伝説の総覧」
つまりスプリガンは、ガキの俺たちが「ムー」とか「MMR」で吸収してきたオカルト全部入りを、たかしげ宙が高い軍事リアリズムで再構成した、超エンタメ作品だったんすよ。
これが俺たち1980年代生まれに刺さった理由っす。俺たちはオーパーツ漫画を読みたかった、たかしげ宙はそれを書いてくれた。神かよ。
第8章:実写映画化キャスティング──俺が監督ならこうする!
ここが今回の新章っす! あっしと読者で勝手にキャスティングしていきましょう。御神苗=仲野太賀さん、朧=窪塚洋介さん、この鉄板から組み立てます。
御神苗優 = 仲野太賀さん
完璧。鳥肌レベルで完璧。
仲野太賀さんの「静かな殺気」。『カラオケ行こ!』で見せた狂児との対峙シーン、『初恋の悪魔』『いだてん』『ペナルティループ』──演技の引き出しが異次元。
御神苗優って、普段は普通の高校生、戦闘時に別人格っていう二面性が要。仲野太賀さんの穏やかさと内に秘めた狂気、これ完全にハマる。
身体作って、訓練された戦士の所作を仕込めば、令和の御神苗優、爆誕っす。
朧 = 窪塚洋介さん
カリスマ性、妖艶さ、殺気、全部窪塚さん。
『GO』『ピンポン』『凶気の桜』、90年代後半〜2000年代初頭の窪塚オーラって、まさに朧。
しかも現在の窪塚さん、51歳の凄みが乗ってる。朧の宿命的な深さを表現できる。
中華風長髪、白塗り、青白い気を纏わせる──画面が「持ってかれる」。
ジャン・ジャックモンド = 新田真剣佑さん
フランス人ハーフ感×アクション能力で考えると新田真剣佑さん。
『るろうに剣心』の四乃森蒼紫で見せた冷静さの中の熱さ、『ONE PIECE実写版』のゾロでの国際的な殺陣──ジャンの「ヨーロピアンな軽さと鋭さ」を両立できる。
対抗馬:金子ノブアキさん(ハーフ感+大人の渋み)、Daikiさん(若手のフレッシュ感)。
暁巌 = 山田裕貴さん
忍術系スプリガンには山田裕貴さんっす。
寡黙で速い男を演じきれる、現在の日本で数少ない俳優。
対抗馬:岡田准一さん(アクション最強)。
マクドガル大佐 = 注目の天才子役
実年齢で少年の身体に大佐の威厳を宿せるキャスト、難題っす。
候補:演技力重視で発掘。
ここはVFXとメイクで「子どもの姿に超能力者の威圧感」を出す方向で。
マリア・クレメンティ中佐 = 木村文乃さん
美しいプロの軍人って、木村文乃さんで決まりっす。『アンナチュラル』『シェフは名探偵』で見せた冷静な強さ、マリアの完璧主義にハマる。
対抗馬:長澤まさみさん(華と強さ)、蒼井優さん(ミステリアス系)。
山本所長 = 役所広司さん
「強い大人」の代名詞、役所広司さん。『Perfect Days』『シン・ゴジラ』『Fukushima 50』、「いる時の安心感」が異常な俳優。
対抗馬:佐藤浩市さん、北大路欣也さん。
ボー・ブランシェ = 浅野忠信さん
ナチス大尉キャラは、いっそガチで欧米俳優を起用するか、浅野忠信さんの国際派演技力でカバー。
監督案:佐藤信介監督
監督は誰がいい?って話なんすけど、佐藤信介監督で決まりっす。
『亜人』『キングダム』『今際の国のアリス』──漫画原作の実写化、軍事アクション、Netflix国際展開、スプリガンに必要な要素を全部持ってる監督。
特に『今際の国のアリス』のNetflix世界配信成功の実績、スプリガンの世界展開を考えたら、佐藤信介さん以外に思いつかない。
対抗馬:山崎貴監督(『ゴジラ-1.0』のVFX力+大友克洋版へのリスペクト枠)、入江悠監督(『AI崩壊』の軍事サスペンス強み)。
音楽:澤野弘之さん
『進撃の巨人』『機動戦士ガンダムUC』『亜人』──スケール感のあるオーケストラ+電子音、スプリガンの世界観に完全マッチ。
主題歌:ONE OK ROCK
国際展開を見据えた英語詞+日本のロック、Netflix世界配信に最適。
Netflix世界配信、実現してくれ……
これ、マジで実現したら世界的にバズるやつっす。`#Spriggan` 全世界トレンド入り、間違いなし。
藤田先生、たかしげ先生、皆川先生の作品、令和に正当な実写化されるのを俺は本気で願ってるっす。
…これ、たかしげ先生、皆川先生、一緒に進めてもらえませんかね? おなしゃす。
第9章:1998年・大友克洋版 vs 2022年・Netflix版
スプリガンには2回のアニメ化があるんすよ。それぞれ別物の魅力。
1998年版(大友克洋総監修、川崎博嗣監督)
- 「ノアの方舟」編を中心に再構成された劇場版(90分強)
- 大友克洋の総監修による圧倒的な映像クオリティ
- STUDIO 4°C制作、『MEMORIES』スタッフが結集
- 配給収入3.5億円
「90年代日本アニメ映画の到達点」と言って差し支えない作品。当時、これ劇場で観た俺の世代、ガチで人生変わった。
2022年版(Netflix、david production制作)
- オリジナルアニメシリーズ全6話、忘却王国編まで
- 2D作画と3DCGのハイブリッド
- 御神苗優役は小林千晃さん(『地獄楽』画眉丸役、『ラグナクリムゾン』ラグナ役ですな!!)
- 地上波放送(2023年)も実現
- 続編は2026年5月時点でまだ未発表
賛否は分かれた。「原作リスペクトが足りない」「演出が古い」という声と、「アクションは最高」「キャストは豪華」という声、両方ある。
俺の評価は「悪くない、けど大友版の壁は越えてない」。続編出るなら「龍脈地図 御神苗優抹殺計画」を映像化してほしい! 頼む!
第10章:深掘り考察──スプリガンが「神」たる3つの理由
考察①:少年漫画における軍事リアリズムの到達点
スプリガンは、少年漫画でガチ軍事描写をやった先駆者。
- 銃器の名称、構造、特性、全部リアル
- 各国特殊部隊の運用、ガチ
- 戦術、隊形、装備、ガチ
- ナイフファイト、ガチ
少年読者に「リアル」を浴びせたこの姿勢、令和の『ゴルゴ13』みたいなもんっす。
考察②:「少年漫画とオカルトの結婚」の最高傑作
オカルト漫画は他にもある。
軍事漫画も他にもある。
でも、両方を少年漫画として成立させて、しかも作品としての品質が世界レベル──これがスプリガンだけ。
『MMR』も『ムー』も、俺たち世代の集合的記憶。スプリガンは、それを物語化した最高峰っす。
考察③:皆川亮二の「映像作画」論
皆川亮二は漫画の作画家ではなく、紙の上の映像監督。
俺、20年スチールカメラマンやってきたからこそ言えるんすけど、皆川先生のコマ割り、完全に映画。
- カット割りが映像編集の感覚
- 効果線が音響効果として機能してる
- 銃の構図がシネマカメラのアングルそのもの
- 爆発、煙、火花の描写が特殊効果級
藤田先生が「魂の作画」で読者を殴るタイプなら、皆川先生は「映像の作画」で読者を浸らせるタイプ。
両方を90年代少年サンデーが同時連載してたっていう奇跡、後世に語り継がれるべき。
第11章:いま読み返して気づいたこと──『スプリガン』
父親になってから刺さるシーン
子どもの頃読んだ時は「優カッケー!」「A.Mスーツ欲しい!」だったんすけど、父親になって読み返すと、御神苗優の「親に守られなかった子ども」感に泣くんすよ。
幼少期に米軍に拉致され、人体実験を受けた優。親が彼を守れなかったっていう前提が、ずっと作品の底に流れてる。
それでも優は「自分が誰かを守る側」になろうとする。
俺、子ども(高1の息子と小5の娘)がいる父親なんすけど、「子どもを守る」って何なんだろうって、スプリガン読み返すたびに考えさせられる。
農業準備中の俺と「超古代文明」
俺、いま実家の50坪の耕作放棄地を活用しようと、農業に転向しようとしてるんす。
スプリガン読み返すと、「人類が何度も文明を作っては壊してきた」っていう前提が刺さる。
俺たちが当たり前にしてる「現代文明」も、いつか終わる。それは絶望的な話じゃなくて、だからこそ「土を耕す」っていう原始的な行為に価値があるって思える。
実家の親父が放置してた畑を、息子の俺がやろうとしてる。俺なりの「文明の継承」かもしれない。
スプリガン、人生に効きすぎ。たかしげ先生、皆川先生、ありがとう。
第12章:これから読む人へ──完全ガイド
入手方法
- 電子書籍:Kindle、ebookjapan、コミックシーモアなど主要ストア配信
- 紙の本:少年サンデーコミックス版(全11巻)、文庫版(全8巻)
- 復刻BOX:2025年完結。“幻の12巻”同梱で未収録特別編「FIRST MISSION」「GOLD RUSH」が読める!コレクター必須
どの版を買うべき?
初読:サンデーコミックス版(全11巻)または文庫版(全8巻)でOK。話のテンポを楽しめる。
コレクター:復刻BOX一択。“幻の12巻”は復刻BOXでしか手に入らない。
俺は復刻BOX全巻所持してます。バイブルなので。
アニメ版の楽しみ方
1. まずは1998年大友克洋版を観る(90分なので一気観できる)
2. 原作1巻から読み始める
3. Netflix版を全6話観る(忘却王国編までの予習にもなる)
4. 原作全巻読破
これが最強ルート。
おわりに──次回予告と、感謝と
今回も約1万字超えで書いちゃいました。それでも語り足りない。それがスプリガンっす。
オーパーツ・都市伝説好きの皆さん、仲間っす。一緒に手を取り合って、たかしげ宙×皆川亮二の超古代文明遺産を語り継いでいきましょう。
次回予告:バイブル考察④ ???
サンデー三部作(うしとら→からくり→スプリガン)、これで一段落っす。
次回からはサンデー以外の領域にも手を伸ばす予定。少年ジャンプ系? 月刊誌系? 青年誌?──どこに行くか、お楽しみに。
ヒントは……「筋肉!!」。勘の鋭い人ならピンとくるかも。
『SPRIGGAN』、まだ読んでない人がいたら今すぐ読んでください。
読んだことある人は、今すぐ復刻BOXを揃えてください。
そして、読み終わったあと、御神苗優のあの背中を思い出してください。
> 「我々の残した遺産を、悪しき者より守れ」
これを書いた超古代人の警告、現代の俺たちは守れているのか?
読みながら考えてください。
それでは、また次回。
バンブークエストでした。
※本記事の作品情報は2026年5月時点のものっす。
※実写キャスティングは完全に著者の妄想です。実現してくれたら俺もスチール現場入らせてください(カメラマンとして本気で)。